野原

生活習慣病(高血圧・脂質異常症、高尿酸血症)

生活習慣病とは

生活習慣病(高血圧・脂質異常症、高尿酸血症)

日頃の生活習慣の不摂生(過食や偏食、運動不足、喫煙や飲酒等)などが原因で起きる病気を総称して生活習慣病と言います。代表的な疾患には、糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症(痛風)などがあります。

最近では、死亡原因の約6割が生活習慣病によって引き起こされる心臓病、脳血管疾患等であるとみられています。そのため生活習慣病は生命にかかわる病気とも言えますが、日頃の生活習慣を見直すことで予防や改善に努めることもできます。

生活習慣病はどの疾患にしても初期の頃は、自覚症状がみられないので気づきにくい傾向にあります。そのため症状が現れる前に早めに生活習慣を改善しておくのも予防対策のひとつです。当クリニックでは、食事や運動による改善方法を提案しております。お気軽にご相談ください。

生活習慣病の代表的な疾患

高血圧

高血圧とは、血圧がある程度の範囲を超えて高く維持されている状態です。血圧の高い状態が続くと、血管の壁が圧力によるダメージを受けてしまいます。すると血管壁が厚くなったり、硬くなったりして、狭心症や心筋梗塞、脳卒中、腎臓病などを引き起こしやすくなるのです。

なお、血圧には収縮期血圧(最高血圧)と拡張期血圧(最低血圧)があり、その両方の数値を測定します。高血圧と診断される数値は、診察室(外来)で計測する場合は、(最高血圧)140/(最低血圧)90mmHg以上が高血圧(家庭で計測する場合は、135/85mmHg以上が高血圧)となります。

治療については、食事療法と運動療法が中心です。食事面では1日6g未満の減塩に努め、適度な運動を継続的に行いながら適正な体重にするといった生活習慣の改善を行います。また、医師から薬を処方された場合は、指示通りにきちんと服用してください。

脂質異常症

脂質異常症とは、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)の濃度が慢性的に高い状態です。自覚症状がないため、つい放置しがちになりますが、そのままにしておくと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす原因となります。

以前は高脂血症という疾患名でしたが、HDL(善玉)コレステロールが少ない状態も異常であることが判明したことから、現在の疾患名となりました。

治療については、生活習慣の改善(食事療法、運動療法)と薬物療法が中心となりますが、なかでも重要なのが食生活の改善です。

高LDL(悪玉)コレステロール血症の方は、動物性脂肪を含む食品とコレステロールを多く含む食品を減らし、植物性脂肪を含む食品を増やします。一方、高トリグリセライド血症の人では、糖質の多い食品やお酒を控えるほか、摂取エネルギー(カロリー)を適正にする必要があります。

また運動療法では、無理のない軽度の運動を1日30分以上(可能であれば毎日)、週で180分以上行います。

以上のような食事療法や運動療法でも効果がみられない場合は、コレステロールや中性脂肪を低下させる薬物療法が行われます。

高尿酸血症

尿酸は水分に溶けにくい性質で、血液中では尿酸塩として存在しています。この尿酸塩が多くなり過ぎる状態が高尿酸血症で、これにより針状の尿酸塩の結晶ができていきます。

針状の結晶が体のあちこちに溜まっていき、足の親指の付け根までいくと赤く腫れて激しい痛みを引き起こすようになります。これが痛風です。通常は耐え難い痛みで来院する患者様がほとんどですが、さらに放置すると腎臓障害などを引き起こすこともあります。

治療では、まず尿酸値を下げることが重要です。それには食事療法として、尿酸の元となるプリン体(レバー類、干し椎茸、魚卵類、えび、かつお、いわし、アルコール飲料など)を多く含む食品の摂取を控えめにし、バランスの良い食事を摂ることに努めます。

また、食事療法と同時に運動療法も行い、肥満の解消も目指します。これらの療法以外にも場合によっては、尿酸の生成を抑制する薬や、尿酸の排泄を促す薬などが処方されます。薬は医師の指示通りに服用してください。

なお尿酸値は、7.0mg/dL以下を目標にゆっくりと下げていき、数値が下がったら、それを維持できるようにしてください。

花 あきるの杜きずなクリニック
診療科目:
小児科、内科、外科、小児外科
波線
住所:
〒190-0164 東京都あきる野市五日市149-1
波線
TEL:
042-596-6736
波線
最寄駅:
JR五日市線「武蔵五日市駅」より徒歩5分
波線
診療時間 日祝
9:00-12:30
15:00-18:30

受付は診療終了時間の30分前までとなります。

新型コロナウイルス感染対策
Topへ